丘の上のレイラ

原題
丘の上のレイラ
作曲
星出尚志
演奏時間
6'50"
グレード
易 A - B -C- D- - E 難(うらかぜ基準)
音源
響宴IV 21世紀の吹奏楽(ブレーン)
楽譜出版社
アトリエエム

「レイラ」は女性の名である。ただ、この曲の「レイラ」は特定の人物を表しているわけではない。純真無垢の少女かも知れないし、半生の回顧にふける老女かも知れない。あるいは丘の上に立つ像かも知れないし、はたまた丘の上に咲く一輪の花のことかも知れない。「レイラ」は象徴的な存在なのである。(作曲者HPより引用)

この曲は全体を通して「レイラ」のテーマをちりばめながら、そこで起こっている出来事を表現している。作曲者の、シンプルながら透き通った美しいサウンドを常に感じることができる曲となっており、その場面ごとにさまざまな情景を思い浮かべながら演奏をすることができる。冒頭で作曲者が述べているとおり、この「レイラ」に関して明確な回答を持たないことが、よりこの曲の奥の深さを醸し出しているのではないだろうか。

7分弱のこの曲の中は、テーマの提示、スケルツォ、マイナーコードのエピソード、アレグロ、そしてグランドフィナーレへと続く構成となっており、その場面ごとに生き生きと、時には切なく、曲冒頭の「レイラ」のテーマを使って表現をしている。アレグロからグランドフィナーレへ向かう爽快なテンポ感と絶妙なダイナミクスがよりファンタスティックな結末を生み出していて、この曲を聴いたあと、もしくは演奏したあとに、壮大な小説を読みきったときのような感動を得ることができる。

もともとこの曲は小編成のバンドのために書かれた曲であり、編成も25人で演奏できるような小さなものとなっています。その割りに大きなスケールを表現できる、まさにスクールバンド向けの名曲だと思います。技術的にそれほど難しいものはありませんが、後半アレグロの木管楽器は指回し(3度・4度の跳躍が結構多い)を滑らかにできないと、この曲の特徴的なテンポ感を失ってしまうのでよく練習をしたいところです。

全体的に表情豊かで表現しやすい曲ですので、レパートリーの一つとして取り入れたい一曲だと思います。

※この曲はレンタル譜のみの取り扱いになっています。レンタル期間は1年間で、それを超えて演奏する場合は再度レンタルし直す必要があるので注意してください。